いろは

海月姫のいろはのレビュー・感想・評価

海月姫(2014年製作の映画)
2.6
原作全巻を繰り返し読んでいる大ファンです。
この作品で一番推すべきはキャスティングと個々のキャラの豊かさじゃないでしょうか?「この世界の片隅に」の声の演技で鳥肌の立った能年玲奈さんは特に、月海の臆病なところ、盲目なところ、ひたむきなところを踏まえた上で能年さんの飾り気のない愛らしさが引き立っています。
それに対して、修一役の長谷川博己さんや蔵之介役の菅田将暉さんは、役をご自身に沿わせてそれはそれで魅力的でした。例えば修一が月海へ告白するときの目は、キャラとしての恋愛経験少なさ故の必死さと長谷川さん独特の狂気が混じっているように見えます。
ギャグな箇所が不意打ちなところに入っているので一人で見ててもつい笑ってしまう作品でした。
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