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LUCY/ルーシーのりのレビュー・感想・評価

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)
2.3
ルーシーが薬物の力で、脳の100%の力を使うことができるようになる話。人類は10%しか使用していないが、使用できる領域が増加するごとにできること、つまり能力が向上する。例えば、他人の思考にアクセスし、記憶を探ることができたり、超能力を使用し、相手を無力化することなどである。
ただし、設定がガバガバすぎる。なぜなら、脳の稼動領域が増加しても他者に影響を及ぼすことは不可能だからである。情報処理能力の向上や脳内麻薬の分泌、体の意識的な統御は可能になるだろうが、それ以上のことはできないだろう。というか、それを認めてしまえば、人間は潜在的に超能力を使用できる、ということを肯定せざるを得なくなる。
本作では人類史を交えながら、展開している作品である。しかし、設定のガバガバさから、「衒学的なヤーツ」っていう印象を拭えない。もっと緻密に練ってから出直してもらえると……
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