往年の名作SF『サイレント・ランニング』がアニメSF界に与えた影響ってでかいのかな?と思わせるストーリー展開。『天空の城ラピュタ』のラストに匹敵するくらい露骨なオマージュ。まあ、唐突に『ブレードランナー』のルトガー・ハウアーの独白オマージュが飛び出す(全然ピンとこなかったけど)ような作品だし…
内容はジル・ドゥルーズ「追伸-管理社会について」の管理社会論を地で行く『マトリックス』以後の王道テーマ。『楽園追放』というタイトルもひねりが無い感は否めない。ストーリーにオリジナリティは感じられないが、巧くまとめたなという印象は受ける。ハッキングに対してシステムが脆弱すぎるというご都合展開も、『サマーウォーズ』ほどノイズにはならなかった。ただ、「敵」が不在なので世界観がよく分からないってのはある。あと最後の歌でずっこけた。
普段アニメ見ないからか、3Dアニメはあんま慣れてないやー