よく出来たSF。
とにかくテンポが良く大迫力、そして確かな哲学も持ち合わせている。
それ以上に、虚淵脚本でありながら誰も死なないあたり革新的な作品かもしれない。
CGアニメと侮るなかれ、表情の変化は実に豊かで、ちょっとした動作が温かく、可愛らしい。
これは脚本のバランスもさることながら、そこに描かれた魅力を倍増させる演出との相乗効果が、結果的に作品全体の魅力をも底上げしている稀有な一本と言えるだろう(ことに日本のアニメとしては)
様々なスタンスを取る〝人間〟たちの物語。
人間とは何ぞや?
その幸せとは?
果たして登場人物らの旅立ちは、さまざまな事々を予感させてくれる。
大変だろうけど、頑張れや!
彼らの生きざまにエールを貰うと同時に、こちらも送り返したくなる、そんな素敵な映画です。