これはパンダ

犯された白衣のこれはパンダのレビュー・感想・評価

犯された白衣(1967年製作の映画)
4.0
看護婦(当時)の寮に軽〜いノリで連れて来た男がマジキチでみんな殺されていくが、実は看護婦の中にもマジキチがいてなんだか思いもよらないテーマが見えて来て終わる映画だった。


男の精神状態がもう壊れていて、次に何をするか全く予想出来ない。

57分という短い時間通りの短距離走みたいにどんどん展開して駆け抜けて行きます。

印象に残った大好きなシーンがあって、これを見ただけでもこの映画を観て良かったと思うのですが

看護婦に「私たちは白衣を着た天使なのよ。なんでこんな事するの?」と言われたキチガイ男が

白衣を着た他の看護婦をズタズタにして柱かなんかに括り付けて見せしめにして


「これでも天使かよ!!」


って言うシーン。笑


あと、アングラなエンディングを迎えるのも良かった。

所々にキチガイ男から女性に対する嫌悪感や独自の思想が垣間見えて、結構考えることの出来る映画でした。

個人的な好き嫌いで判断する映画じゃなくて、面白い映画だと思いましたよ。

若松孝二は初めましてでしたが、良いとても良いグッド。
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