千年女優

極道大戦争の千年女優のレビュー・感想・評価

極道大戦争(2015年製作の映画)
3.5
不死身と恐れられる武闘派組長の神浦を慕うヤクザで、兄弟筋から馬鹿にされようと会長の教えから堅気には手を出さない影山亜喜良。謎の勢力の襲撃によって神浦を目の前で失うもその際に「ヤクザ・ヴァンパイア」として生きる事を命じられた彼が、地の儀式により吸血鬼と化して街中を巻き込む抗争へ臨む様を描いたアクション映画です。

ジャンルを問わずに仕事を引き受ける職業監督ながら節々で発揮するユニークなバイオレンス描写が世界中のコアなファンを沸かす三池崇史のオリジナル映画作品で、「サヨナラ、軟弱で退屈な日本映画。誰も望んではいませんが、勝手に初心に戻って大暴れです」と宣言して作り上げた破天荒な物語が一定の支持を集めて話題作になりました。

吸血鬼に河童、おまけに蛙男となんでもありのおったまげ映画で、よく言われる海外作品のトンデモ日本描写がかわいく見えるほどの荒唐無稽ぶりです。最初から作り込みなど露程も考えていないストーリーはあってないようなものですが、ここまでやられたら笑うしかないぶっ飛んだシーンの数々で高品質のB級映画として楽しめる一作です。
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