ムカデ人間興味あるけど、怖くて観られないから肩慣らしにと思って観たら全然肩慣らしにならなかった。作品紹介にホラーコメディってあったけど、ホラー要素はあまりなく、ただひたすらバカバカしい映画だった。
全体的に笑いのセンスが独創的だったな。
完全におバカ脚本なのに挿入歌がドビュッシーの月の光とかヒーリング系のクラシック使ってたり。
メインのセイウチ人間も手作り感漂う被り物。
狂人ハワードの回想シーンはモノクロのレトロムービー調。
主人公のウォレスは正方向のバカっぽいキャラ作りだったけど、恋人と友人の二人はそこまで弾けてなくて割と普通な演技の温度差。
極めつけは着ぐるみセイウチ対決。『カムバック！』のダンス対決もバカらしかったけど、セイウチ対決は映画史上ぶっちぎりのバカらしさじゃないだろうか。
ラストもそーはならんだろ、なんとかしてやれよって理不尽さ。
グロいシーンはないし、ウォレスはバカで嫌な奴なので全然可哀想に見えないので誰でも見られると思う。くだらない映画が好きな人は是非。
ジョニー・デップは割と個性的な映画によく出ているのでまぁこんな映画に出ることもあるよねって気がするけど、天才子役と言われたあのハーレイ・ジョエル・オスメントがブヨブヨに太ってこんな映画に出ているのは涙を誘われる。脚本のせいもあるかもしれないけれど、全くきらめきを感じない地味な演技。
復活してくれないかなー
