「これから君は、セイウチになるんだ」
馬鹿さも怖さも切なさも、何もかもが紙一重に背中合わせの奇妙な映画。
なんてことだ、WallaceがWalrusに。
駄洒落か。
内容としては、不謹慎ネタをキャスティングしてたポッドキャスターが、ネタ欲しさに遠征なんぞをしたせいで、自分が不謹慎なポッドキャストのネタにされるまでのブラックコメディの類。因果応報とも言うのでしょう。
まあ、少々冗長気味ですが、何か誰かに似ている気がするギー・ラポワンテさんがいい味を出している気もしますし、そのおかげで一気に馬鹿映画化している様な気もします。脱線気味とも言うかもしれません。
ハイライトともなる、おそらく銀幕史上初となるだろう人造ウォーラスファイトは、実に凄惨無惨な上に間抜けで馬鹿馬鹿しく、それでいて当事者同士は怒り狂っているわ歓喜極まっているわぺちぺちいってるわと、大変コンパクトな地獄が味わえます。
とはいえ、なかなかに人を選ぶ作品でした。
