残酷無慈悲な食人エンターテインメントだ! 馬鹿な保護活動家の学生が現地の食人族に躍り食いされるぞ! 最高じゃないか!!!!!
というノリで楽しめないこともないのだが、残酷部分はともかく、無慈悲なエンターテインメントというところにはやや疑問符がつく作品。
R18だけあってゴア描写は思わず目を背けたくなるほどだし、随所に挿入される下品な展開も笑えてくる。
しかしながら、物語全体を見てみると、どことなく寓話的要素が入り込んでいて、完全な食人エンターテインメントに徹しているとは言いがたい。
救いようがないほど無慈悲な展開というわけでもなく、やや残念。
また、この手の残酷エンターテインメントにつきものな、超絶下品がお下劣描写がほとんどないのも気になる。
それらしいシーンはあるのだが、観客の性欲をいたずらに刺激するものではなく、どちらかと言えば抑えられた描写だ。
そういった、ある種の「クリーンさ」があるためか、徹底した食人エンターテインメントとは言えない。
残酷描写の多い、教訓的要素を持ったお話とでも言うべきなのかもしれない。
まあ、だからといって、ガルパンの前に予告編を流すような映画ではないのだが……。