かがみん

グリーン・インフェルノのかがみんのレビュー・感想・評価

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
3.2
グロい映画という点では個人的には点数は高くつけられないけれど、いろいろなところに小細工が仕組んであったのは良かった。

主人公のネックレスが挟んであったのはメルヴィルのMoby-Dick。
先住民という白鯨的な大きな民族に立ち向かう、ある種のエイハブ的な文明人であったが、根源的には悪であるのは文明人の方であり、そこにアメリカという国の抱える歴史(先住民の迫害・追放など)を重ね合わせることで、文明化に対する批判的見解を作り上げているのではないかと思った。
文明人側の主人公が最後嘘を述べるのは、自然と文明の対峙を経て、もう一度現実に立ち返った時に感じる自然というものに対する、なにか尊敬の念を表しているのではないかとも感じた。

最後にチェ・ゲバラに似たアレハンドロの絵が出てくるのも、なにか迫害者ないし、インディオにおける革命の念が若干あるのかと、、、。もうグロいのはちょっと勘弁なので考察はこの辺で。
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