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イントゥ・ザ・ストームのKANIOのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)
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4DXで鑑賞。
ストームに近づくと風が吹き、座席が動き、雨が降る。
4DXはこの映画のために作られたんじゃないかってくらい相性バッチリで、この作品は間違いなく21世紀の新しい映画体験。

POV映画でありながら、昨今の風潮に従い「1つのカメラじゃなくていいじゃん」とか「不自然になるくらいなら無理してPOV視点にしなくていいじゃん」といった感じに違和感なくその場に合ったカメラに切り替わるのが小気味好い。

映画自体の出来も素晴らしく、身の丈に合った話以上の広がりを見せずに、終始小さい規模で大きな話を描いていくので、ディザスター映画にありがちな「そんな伏線回収できるのか?」とか「また面倒くさい人間関係が…」とか一切気にせずに、ひたすら映像に没頭できる。
迫りくるストームの音はまさに怪獣の咆哮。これは紛れもなく"怪獣映画"。

また、物語終盤のある登場人物の映像がPOVを利用した長回しの一本撮りなのが妙に迫真的で好評価ポイント。
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