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イントゥ・ザ・ストームの豚のレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)
2.7
未曽有の規模の竜巻に襲われた三組の在り様と、その行く末を描いたディザスタームービー。
最大の特徴はPOVと手持ちカメラを織り交ぜた画面構成。
ちょっと「クローバー・フィールド」チックというか。
ただ、この手のファウンドフッテージ系の作品ではだいたいおざなりな"なぜそこにカメラがあるのか"問題にある程度説得力があって良かった。
とはいえ、正直終盤にはこの設定が活かされているとは思えず、そこはちょっと残念。
色々と伏線を回収したり人間ドラマがあったりするのだけれど、どれも絶妙に足りていなく、ちょっとしたエピソードを強引に進めるな~という感じもあり。
物凄くざっくりいうと、地上版の「ザ・コア」っぽいな……と思った。

とはいえ非常に絵作りがうまく、次から次へ緊迫したシチュエーションを作ってくれるので、観ていてとても面白いです。
竜巻という、日本においてかなり縁遠い災害なので、なかなか共感性を得づらいのが難点ですが、もし自分が巻き込まれたら……と考えると色々考えさせてくれる作品。
父性+母性による窮地の解決や、"あるある"なキリスト教的展開も含め、終末思想のアメリカ映画っぽい感じはしました。

これ「HEAVY RAIN」とか「Detroit Become Human」みたいなゲームにしたら凄く面白そうだな~と思った。
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