ルッコラ

ホームズマン/ミッション・ワイルドのルッコラのレビュー・感想・評価

3.5

映画自体は結構面白いし全体的にクオリティが高いと思う。
見ごたえもある。

ただこの精神性は難しい。日本人では共感が難しい気がする。
行動原理が結構支離滅裂に感じてしまいそう。
ただ最近よくある、女性の社会に対する怒りや理不尽さをぶつけただけの映画ではないところは面白かった。


住民の言動の酷さはまあまだ理解できるのかも。
人間ってそういうもんだよね、更に言うなら悪役ってそういうもんだよねという。


ただ、カディが自殺するところや、最後墓標が蹴り捨てられるシーン。
銀行が倒産しているという総じての悲惨さ。
ホテルを襲撃するところも多くの人が「何もそこまでしなくても」と思うはず。



その一方で、トミー・リー・ジョーンズがキャリアも終盤で監督主演する、なおかつ原作小説がある。

その時点で、この作品には意味があるのでは?とも思ってしまう。



そもそも、アメリカ人の精神性は日本とかなり違うと思うし
特に西部開拓時代のアメリカの環境は世界史的にみてもなかなか異常だなとも思う。
そうそうない環境。


なので、このプロット自体もそうだし、この言動も主人公本人の価値観というだけではなく、この時代この環境だからこそという部分もあるのかも。


よくわからん、理解できないでスルーするには勿体ない面白さはあった。
ルッコラ

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