八州雄会

ホームズマン/ミッション・ワイルドの八州雄会のレビュー・感想・評価

3.0
19世紀のアメリカに暮らす独身女性・メリーを通して西部開拓史時代の過酷さを描く2014年の作品


ネタバレになるかもですが・・・


原題のHomesmanとは、西部を開拓した移民たちの中で、過酷な環境に耐えかねて精神に異常をきたした女性を出身地等へ送り届ける仕事だそうです。集落の教区で男たちが、いやいやクジで決めていたように描かれています。

この映画は「西部開拓史の恥部を描いている」らしいですが、辛い入植時代の1850年代で、既にこんな制度が存在していること事態が、さすが先進国なんだと言う気がします。

メアリー・ビー・カディ(ヒラリー・スワンク)の最後や、泊めてくれないホテルを燃やしたり(そこまでやる?)貧しいメイドさんに靴を買ってあげたり、地方銀行のお金が使えなくなったり、墓標を川に流してしまったり、の辺りのエピソードの意味合いが深いです。

多分、この時代にはこんな事が普通にあったよって話なのでしょう。そんなに山場もないですが、なんか、目が離せないというか最後まで目が離せない感じでした。