MitsuhiroTani

ジミー、野を駆ける伝説のMitsuhiroTaniのレビュー・感想・評価

ジミー、野を駆ける伝説(2014年製作の映画)
3.8
大好きなケン ローチ監督の、わかっちゃいるけど唯一釈然としない作品。
自由と束縛、革新と保守。アメリカ帰りの主人公の持ち込む新しい自由は、長く続く穏やかな平和を刺激する。
いつの時代にも、どこの国にもある話。ただ、そこにプロテスタントとカソリックを重ねてしまうと、まるで敬虔で伝統的なカソリックが頑固で教条的な存在に見えてしまう。ラスト近くの神父シェリダンの言葉がなければ、私の心は晴れなかっただろう。
ケン ローチはこの主人公のエピソードを題材に、ここで起きていた問題は、今の時代にも、世界のどこにでもある普遍的な問題だと言いたかったのだろうな。逆の目線で観てしまった私の問題か。
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