ジミー、野を駆ける伝説の作品情報・感想・評価・動画配信

「ジミー、野を駆ける伝説」に投稿された感想・評価

liverbird

liverbirdの感想・評価

4.0
分断は分断のまま、その中で上手くやっていくしか、現状を生き抜く術はないのだろうか〜
ヒト

ヒトの感想・評価

4.5
どのような抑圧からも舞踊と音楽から紡ぎ出された人の輪の聖心に従う。
三鷹

三鷹の感想・評価

3.5
世界中で好きな国、と聞かれたら何ヶ国かのうちアイルランドは必ず入るくらい好きな国だ。その割には歴史的にはまだまだ不勉強で、彼の事も知らなかった。
1930年代のアイルランド。イギリスからの独立、宗教による圧政、共産主義に対する憎悪などが混沌とし激しい内乱ののち国外追放されていた元活動家のジミー・グラルトンを描く。
今のアイルランドがこれまでどれだけの人民の『戦い』の上に成り立ってきたのか、この映画を見ているだけでその欠片を感じ取ることができる気がした。
ジミー・グラルトンは映画を見る限りとても魅力的で、祖国に戻ってきた彼が何をし始めるわけでもないうちから人々が周りに集まり始め、彼に某かの期待を寄せ始める。『人望』はこういうものなのだろう、自ら己の過去やキャリアを口にすることの浅ましさは彼には微塵もない。2度目の国外追放をされる前にジミーが地域の人々の為に建てたホール(集会所)を社会の監視下に置かれている人々の為に再建させる。人間として人生を楽しむための自由を享受出来るそのホールでのダンスや音楽はまた、保守的な教会をはじめとする支配階級層から危険な共産主義思想と捉えられ弾圧の対象となっていき、再びジミーは拘束されていく。
ラストのシーンで警察に再び連行されていくジミーを村の若者たちが追う。そのシーンを見て今すぐにではない、しかし次第にこの国も変わっていけるのだろうとほんの少し希望を見ることができる。決して絶望的なラストではないことが私にとって救いだった。
タ

タの感想・評価

3.7
アイルランドの活動家:ジミー・グラルトンの半生を描いた実話。
焼失した教会の跡地に村民で建てた集会所、そこでの様々な活動がカトリック教徒に悪影響であると、神父や地主達と村民が対立します。
『麦の穂…』で描かれている時代の少し後の1930年代。あの作品でも、クリケットをみんなでやっていただけなのに、若者が1人殺されてしまいます。集会することそれ自体が禁じられていた時代なんですね。
10年ぶりに出逢えた、以前の恋人や年老いた母親。再びそして2度と会えなくなるなんて…辛いですね。
アイルランドの激動の頃、市民が集まって楽しむことができる場所を提供しただけなのに。

この頃の話も理不尽なことあれこれあって気が滅入る。
そりゃこの時代、人が集まったら警戒するのはわかるけど、だからって人としての楽しみまで奪うのはね。

やむなく中断、また戻って再開できると思ったのに、今度はそっちから横やりか…。あの大人の嫌がらせ/いじめのような態度にはみてる方も怒りが沸いてくるなぁ。

そりゃジミーについていくよねホールを楽しみにしていた市民たちは。

武力や暴力に頼らず熱意で人を動かしたジミーにあっぱれな映画だけど、ケンローチの描くストーリーはやはりしんどいなぁ。
ぬー

ぬーの感想・評価

5.0
ケンローチの映画は理念こそ込められてるかも知れないが、根本にはいつも人への愛と温情があって大好きだ。
生きるために働くのではなく、楽しむため、喜ぶために働くんだし、ずしんとくる懺悔だし、ケンローチらしい連帯を感じる作品だよねっていう話
くれお

くれおの感想・評価

3.6
ケンローチ監督
麦の穂を揺らす風 から10年後のアイルランド
麦の穂〜ほどの壮絶さは無いものの
10年の年月が経っているのに小さな村の住人の中でもまだまだ内乱の火種が残っていた事を知る
sea

seaの感想・評価

-
アイルランドの労働階級の人たちが不条理に対抗する姿を淡々と描いた作品。

理不尽さに切なくなるけれど、作品全体として重すぎないし、どちらかと言えば穏やかな気持ちで観ていられる。デトロイトとかは理不尽すぎて観ていられないくらい悲しくなったけど、この作品はそんな感じではない。希望を感じる。

シーマス神父よりシェリダン神父の方が信念があるから好きだとジミーが言っていたのが意外すぎた。
バス男

バス男の感想・評価

3.5
カトリックはダンスしたらダメなのか?
上流階級は庶民が楽しそうにダンスしてるだけでもムカつくのだろうか?

監督のインタビュー記事を思い出すような作品でした。

「私は、映画を通してごく普通の人たちが持つ力を示すことに努めてきました。一方で、弱い立場にいる人を単なる被害者として描くことはしません。なぜなら、それこそ正に、特権階級が望むことだからです。彼らは貧しい人の物語が大好きで、チャリティーに寄付し、涙を流したがります。でも、最も嫌うのは、弱者が力を持つことです。」
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