ジミー、野を駆ける伝説の作品情報・感想・評価

「ジミー、野を駆ける伝説」に投稿された感想・評価

tori

toriの感想・評価

3.5
正しい事をしてもそれが新しいというだけでアカ呼ばわりされる生きずらい時代

実在のアイリッシュとして程々の熱さ
ひでG

ひでGの感想・評価

4.0
さすが!ケン・ローチ!
こんなスコアの作品じゃないですよ!
とても中身の濃い作品だと思いますよ!

確かにアイルランドの無名活動家ジミーを描いた地味〜な内容ですし、
彼は、独立とかスクープをしたとか、名だたる功績を挙げた人物ではありません。

じゃあ、なぜ、ケン・ローチは、大戦以前の無名活動家を映画の題材にしたんでしょう。

ここには、市民が声をあげることの大切さと困難さという、今の日本でもバリバリ通用するメッセージが内包されているからだと思います。

10年振りにアイルランドに戻ったジミーをかつての仲間たちや彼の活躍を伝説として聴いてきた若者の熱狂的な歓迎を受けます。

何とかしてくれ、ジミー!

いや、俺はもう退いた身、年老いた母とひっそり暮らすよ!

この時点でまだジミーが故郷アイルランドでどんな活動をしていたか分からない。

ジミーはかつて自分と仲間たちが集ったホールにたたずむ。そこから、かつてのジミーの活躍が再現されていく。
オーソドックスではあるが、自然な上手い流れだ。

そのホールでは市民が集い、歌い、踊る。
合唱やボクシングの教室が開かれる。
今で言えば公民館のような場所。

このホールに最も異を唱えたのが教会であった。教会だけが国民を導くことができるんだと。

なるほど〜。旧体制側は昔も今も、教育を我が物だけにしようとするんだな。それは絶対に渡さないんだな。

本作の主人公ジミーはとても広い心を持っている人だ。抵抗運動も仲間たちと徹底的に議論する。
反対側の神父にさえ直談判に出かけていく。

市民側が巨大な体制側にどうレジスタンスしていくか、この作品から学べる。

まずは議論を尽くす、仲間を大切にする。

映画は決して過剰になることなく、この対決を見守っていく。実にリアルである。

ジミー像もとても魅力的に描かれているが、誇張せずに実に人間的に見つめていく。

ジミーの母親の言葉など、ハリウッドなら一番の盛り上がりにしたいところをあえて避けて進めていく。

そこには生の出来事しかなく、その闘いは今も続いているよ、と静かに訴えているようだ。

ほんのわずかな光だが、明日への希望が見えたラスト。

ジミーが今の日本にいたら、どんなレジスタンスを見せてくれるだろうか。
音楽やダンス、文学を楽しめる場であるジミーホールに反対する神父は黒人女性の声に感動し、ジミーを追う軍人たちは少年時代の読書体験を思いだし顔を緩める

芸術の自由が人々の生活の豊かさとは切りはなせないことを、ジミー達だけでなく対立する教会側も知っているのだ

それなのに和解できないのは、労働者の味方=共産主義者としてレッテル張りする権力者たちがイデオロギーに沿ってしか理解しようとしないからでそれは国と繋がった教会の権力を守ろうとする不安から来てる

不安を埋め合わせるためのものとしてのイデオロギーでは人間について考え直すことはなかった、ジミーの行動に心の奥底では敬意を示しているのに

こういう頭でっかちな人に対抗したホール再建の活動は労働者のためでなく心底生活に希望を見いだそうとしている人々が生きるためのもので、生活でなくイデオロギーに縛られる人は本当はわかってるのに理解しきれなかったのだろうな

対立なんて本当はないのに対立を生み出してるのは誰か

教会での神父のバカみたいな密告を聞いてるときに笑ってしまった少女は簡単にそれを見抜いたし、ジミーが戻ってきたらすぐにホール再建を手伝だった人々も本当の生活の楽しさはもう忘れられない

主義主張を越えたところにしか真の利他性はないというのは今の日本と同じかな
踊る。ただそれだけの事を抑圧され、国外追放に至るまで戦い抜いたジミーというおっさんの生き様にただただ痺れる。フットルースとはまた違った重みがありましたね。クラブでブチ上がれる今に感謝せざるを得まいて。
atsuman

atsumanの感想・評価

3.0
乗馬の映画かと思ったら全然違った。些細なことで母国から強制的に追い出されるなんて。今となっては些細なことでも時代によっては重大。踊りがなんか気持ち悪かった。
M

Mの感想・評価

3.0
アイルランド分断10年後に祖国を訪れた実在の人物を描いた映画。
『マグダレンの祈り』でもそうだったように、政治や宗教色の濃い国柄だった様子が伝わる話。
ニコリ

ニコリの感想・評価

2.7
期待して観に行ったのだが、それほどでもなかった。勉強不足知識不足もあり、理解出来ないまま見続けていたのかも。

今となっては印象も薄く、記録も忘れていたような作品。ただ、もう一度観てみたい気もする。
他者への優しさを手放さない人々の音楽やダンスが心に響き、目の醒めるような大地の緑を堪能しました。今の時代にも考えさせられる自由と尊厳。
malu

maluの感想・評価

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社会派映画の名手ケンローチ監督作品。
傑作です。☆はつけられません。
事前にアイルランド独立戦争、内戦、IRAの事を軽くでも知っておくとより深みが増すと思います。
名もなき英雄ジミー・グラルトンの半生。
こんな人が実在したということ。胸が熱くなりました。 心に残る作品です。
アイルランドびいき者としては観ねばと鑑賞。絵的に外の世界との比較がないから、村の生活の苦しみがドラマティックには伝わってこないんだけど、素朴な生活風土を感じられた所は良い。大好きな‘Siuil a Run’が中盤と最後に流れたとこも。
BBCのシャーロックのモリアティ役の人以外わかる人がいなかった。
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