たけp

フューリーのたけpのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
3.5
戦争映画は多いけど『戦車vs戦車』の戦闘シーンを描いた少ない映画
戦車vs戦車でぱっと思いつくのはガルパンぐらいだし
あとは曳光弾の光をCGでつけてる映画もあまり見た記憶がない

「ヒトラーは総力戦を宣言」
「全国民を兵として動員した、男、女、子供を問わず」
↑日本もだけどな!と言いたくなるオープニングのテロップ

ノーマン(ローガン・ラーマン)と「プライベートライアン」のアパムが似てる
タイプライターが得意という設定も同じ
アパムが最後までへなちょこ野郎だったのに対してノーマンが殺人マシーンになっていくのが違う
映画としては優しかったノーマンすら殺人マシーンに変えてしまう戦争ってものを描きたかったんだろう

十字路の決戦前にフューリーの乗組員たちが「俺達はマシーンだ」と言って士気をあげるが、むしろその姿こそ人間ぽかった

ピアノを弾くシーン
ノーマンとグレイディ(ジョン・バーンサル)のピアノの弾き方の違いで人柄をあらわすのが面白い

バカ話をしてる隊員を注意して黙らせた後に「ヒトラーとチョコでやれるか?」とバカ話をするドン(ブラッド・ピット)
荒くれ者たちの掌握術として興味深い
ただし最後の作戦は日本の特攻作戦なみに無謀なので好きになれない

徐々にカメラを引いていきたくさんの死体を見せるラストシーンはうまい
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