ビョーキノオタク

フューリーのビョーキノオタクのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
3.0
WW2当時、ドイツ軍の戦車「ティーガー」が、装甲が厚すぎてアメリカ軍の兵器でも貫けなくて苦戦したというのは有名な話なので、中盤のティーガーvsアメリカの「シャーマン」戦は燃える。

捕まえたドイツ兵が「俺には家族がいるんだ、見逃してくれ」と懇願していたのを、嫌がる若い青年兵にむりやり殺させたブラピは、家族同然の仲間が殺されるのを防ぐためには敵を殺さなきゃいけないし、
青年兵も「こんなの間違ってる!俺は良心だけは捨てないぞ」と反抗するのも、どっちも間違ってないんだよね…
最後の最後に、絶体絶命の時の青年兵を見つけたドイツ兵が、見て見ぬふりをしてくれたのは、青年兵にとって一生の戒めになるのだろう……

何も知らない少年が、理不尽な大人のルールを押し付けられて成長していく過程は、日本のロボットアニメにも通ずるものがあって見応えがあった。