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マジック・イン・ムーンライトの映画mystyleのレビュー・感想・評価

3.6
『恋の魔法にかけられて!?皮肉屋マジシャンと占い師の駆け引き。軽妙なタッチで描かれる、夢うつつな世界観はまさにマジックさながら。』

ラブコメ、ほっこり


 今回の話は、魔法を信じない皮肉屋マジシャンと、魔法を信じる占い師との駆け引きの話。トリック映画と言うよりは、心の交流的な話。

 まさに、ウディアレン監督と言うような、夢とも現実ともつかない世界観。「ミッドナイトインパリ」然り、これは夢なの?現実なの?まさにその中間、まどろむような世界観を描くのが上手い。それが今回は“マジック”という題材に上手くマッチしていたと思う。常にゆる〜い魔法にかかったような97分。


 占い師のトリック=魔法ではなく、この映画全体を通した“恋”。それこそが本作における、本当の魔法だと感じた。

 本作は端的に言えば、恋を信じる人と信じない人との恋愛物。それの応用版としてマジシャンと占い師。

 というのも、誰にでもおこる魔法“恋”。それをマジシャンと占い師という、魔法に対して相反する2人の立場から描いている。それにより、“恋”の奥深さやミステリアスさが際立っているように思う。魔法としての恋。恋に落ちて、、という感じ。まさに、テーマ勝ちの映画。そしてウディアレンらしい映画。見事だなぁ。という事でお終い。ご愛読ありがとうございました。

 
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