このレビューはネタバレを含みます
ウディ・アレンは5作に1本凄い作品があって、2本は面白いけど残りは凡作という印象があるんだけど、残念ながらこれは面白いけど凡作だった。
せっかくのオスカー俳優コリン・ファースを起用したにも関わらず、コリン以上のキャラクターを作る事が出来なかった。
もし監督が「コリン・ファースの持てるパーソナルイメージをキャラに込めた」と言うなら仕方ないけど、そんな事は無いだろう。
エマ・ストーンは「バードマン」の凄みは抑えて、愛らしくおきゃんな女性像を魅力的に演じていて良かった。
コリンを騙す従兄弟には、サイモン・マクバーニーが素晴らしい演技を添えて、布陣的には完璧なのに、今ひとつ脚本が薄っぺらく感じられたので、良作とは呼べなかった。