しろみさかな

バクマン。のしろみさかなのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
3.7
原作は未読、特にジャンプが好きな訳でもなく、なんとなく観ました。正直原作ファンの方がどんな思いで見られるのかは分かりませんが、普通に面白かったです。細部までのこだわり、エンドロールまで楽しかったです。
漫画という、めちゃくちゃ身近な娯楽、絶対誰しも一度は読んだことがあるもの。漫画にこんなにも手間暇が掛かっていること、本当に知りませんでした…。(漫画家は徹夜するイメージだけありました笑)早く次の一巻が読みたくて、イライラした幼少期の自分を叱りたいくらいです。(笑)漫画家へのリスペクトもしっかり感じられました。それから作者と編集社とのやり取りや対立も見所でした。売れるものを作るのって本当に難しいことだと、秋元康も言ってました。漫画はやっぱり娯楽だから、読者あってのもの…つまり売れることが1番なのです。作者の書きたいものや、ストーリーとは裏腹の事だってめちゃくちゃある…。しかもジャンプの読者なのです、ジャンプの。そこが作り手と受け手との間の難しさなのだなぁと感じました。
漫画家や編集社の苦悩はとても良く描かれておりましたが、添えられたような恋愛青春模様が惜しく感じました。なんか薄いなって。小松菜奈もアッサリだったしなんか勿体なかったです。あと手塚賞の人達もやや薄かったかな…もっと絡みあったらいいのにと思いつつ、一本の映画にするには尺が足りなかったのかな〜と思いました。後はタイトルがイマイチよく分からなかったです。叔父さんへのリスペクトなのかな…?
まぁ、漫画に特に思い入れの無い私でも楽しめましたので、ぜひ。それにしても、週刊ってとっても鬼畜ですね…作者泣かせですね…。しっかり休ませてあげてよ〜。(笑)
余談、毎度ながら佐藤健の高校生役はやっぱ厳しかったです。(笑)でも熱演安心して見れました。
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