しろみさかな

カラフルのしろみさかなのネタバレレビュー・内容・結末

カラフル(2010年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

見たかったやつ!と思って見ながら、あれ…見たことあるかも…と。おそらく昔見たんだろうなぁ〜。でも覚えていなかったので初見のような感覚で拝見しました。カラフルというタイトルとは裏腹に、中身がディープで繊細で複雑で。わたしの語彙力では表せない、色んなことを考えさせられる作品でした。
自死の問題と、家庭、いじめ、男女、友情。たくさんの要素がありつつ、リアリティがありました。リアルなひとりの中学生が抱える日常の苦悩だなぁと思いました。他の子よりも小柄で絵が好きな少年は、いじめの対象になるよなぁ…と。母親はうつ病のような描写があり、昼間にうたた寝をしていたり、灯油を無意識に注ぎ過ぎてこぼしてしまう描写は、本当にリアルでした。真面目そうで無関心で、男としての魅力が薄れた家庭の父親の描写もリアル。男兄弟の描き方もリアル。学校の様子もリアルでした。リアリティがあってとても良かったのですけど、やっぱり声優さんじゃなくって俳優さんを声優にしているあたりがやや残念かなあ〜と思いました。なんか声の違和感が半端なかったです。それ以外は良かったです。
老若男女問わず考えさせられる作品だなぁと思いました。与えられた命、改めて大切にしなくてはなぁ〜と思いました。些細なことでいい、チキンと肉まんのように。
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