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バクマン。のmatskeiのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
5.0
基本的には、原作の「この世は金と知恵」までの部分を映画化したもの。
忠実かどうかはちょっとわかんない。原作を読み込んでないので。ただ、シュージンは原作だと秀才だったと思うけど、勉強はできない設定になってた。受験勉強と並行して頑張る、みたいなエピソードを削るためかな?
あと、同じくシュージンはもっとチャラかった気がするけど、そこも変わってたかな。
ただ、違和感は全くなかった。豪華キャスト勢揃いだからね。若干気持ち悪かったのは、新妻エイジの染谷将太くらい。でもそれも、原作キャラの時点でキモかったし、たぶんそれのせい。

全体ではもうほとんど、ジャンプの「友情!努力!勝利!」のみにフィーチャーして作られた映画。ストーリーはシンプル。それだけにメッセージが強くて、とにかくグッときた。
その中に、いろんな映画のパロディ(主にスラダンだと思うけど、彼女様曰く変態仮面もからの引用もあったらしく、他にも読んだことない様々の映画から引用してると思われる)があって、見てて楽しい。
あと、音楽、効果音も良いし。ペンの音が小気味良いし、それとシンクロするBGMも相まってうおーってなる。サカナクションすごいわ。

全体通してのメッセージからも、細かいギミックからもマンガ愛を感じる良い映画でした。特に最後のスラダンをトレースした展開は必見かな!
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