ふくろう

バクマン。のふくろうのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
3.0
エンドロールが凄い。エンドロールだけでも観る価値がある。
演出が非常にうまくて画や曲、光の使い方とか全然飽きさせない驚きの連続で凄くかっこよかった。
執筆シーンのプロジェクションマッピングとか地味になりがちな場面を映画でしか出来ない表現にうまく進化させていて凄い。

映画としては結構うまく出来ていたと思うし、みんなで執筆するとことか、無理やり過ぎるしあり得ない展開過ぎて許せないんだけど、あそこからの疾走感と黒板アート、そしてエンドロールの満足度が高いしテンポのことを考えたらあんな説明不要のわかりやすさもありだったともいえる。そう映画としては良いのだと思う。

最近、アニメ見返してて3シーズン各25話一気に観終わったあと、原作コミックスまで読み返して、そう言えば実写映画あったよなと思ってNetflixで視聴。
原作loveって感じで観た映画なので云いたいことはいっぱいあるんだけど、コミックス20巻分あんな濃い密度の原作が完結した状態で作られた映画なので、はなから2時間の映画の中にすべてを込めることは無理だってのはもちろんわかってる。原作に縛られすぎずにギュッとエッセンスだけ引っ張ってオリジナル展開で演出に拘って映画として魅せる戦略はベストだったとは思う。
原作から引き継いでるのが亜豆が可愛いこととキャラの名前くらいで違いすぎてなんかもういいかなとすら思う。亜豆が可愛いのすら可愛さのタイプが違うのでちょっとモヤッとするけど。
主役の二人すら原作通りなら配役逆じゃないの?ってくらい容姿、性格、なんか違うし。
ただ最期の最期までペンを離さず原稿書きながら死んだ川口たろうをトイレで殺したことと、2人が会わない理由を芸能活動で恋愛禁止だからというしょうもない理由に落としたことは流石に許せないなと思ってしまう