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The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠのかずシネマのレビュー・感想・評価

2.8
グランドホテル形式。
ジョン・ウーらしい、わざとらしくドラマチックにした仰々しい演出は健在。
そこがええんや。
安心してください、白い鳩は飛びます。

原題にある通り、中国のタイタニックとも呼ばれる「太平輪沈没事故」がメインの題材……の筈なんだが、この前編では船のふの字も登場しない。マジで。
後編の予告に申し訳程度に出てくるだけ。
正直、大コケするのも当前と思う。
観客が作品に期待したもの望んでいたものが何1つ描かれていないのだから。
本国で大コケしたのが響いて配給先が決まらなかったのか、日本人キャストが参加しているにも関わらず、日本での公開はかなり遅れた。
(2014年公開、日本では2019年公開。)

この作品よりも日本での公開は先で、製作は後年だった作品に出演していた金城を既に見ていたので、この作品の金城はかなり若く見える。当たり前だけども。

何かの麺を豪快にすするチャン・ツィイーに萌えた。
そら偽装結婚した池内万作似の兵隊さんもぽーっとなるし、作り話も披露してしまいますわ。
雅子さん邸のセットがいいな。
金城と長澤まさみの年齢が離れ過ぎていて、この設定には違和感があるけど。

デモや暴動の様子がホント洒落にならない…。

美術と音楽は良かったなー。


後編を観る前にこの感想を打ち込んでいるんだが、後編にも不安を感じる。
片手落ちになってしまうから観るけれど…。
スコアは後編を観てから決める。
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