かたゆき

アウトバーンのかたゆきのレビュー・感想・評価

アウトバーン(2016年製作の映画)
2.0
最愛の女性のために足を洗った元犯罪者、ケイシー。
スクラップ工場で働き、彼女とともに貧しいながらも幸せな生活を送っていたある日、彼は最悪の事態に見舞われる。
愛する女性ジュリエットに重大な腎疾患が見つかり、医者から腎臓移植しか助かる道はないと宣告されたのだ。
だが、手術には途方もない額の大金がいる。
追い詰められたケイシーは、かつてのボスであったゲランといういかれた犯罪者の元を訪れ、金になる仕事を廻してもらうように依頼するのだった――。
与えられた仕事は、強大な麻薬密売組織の現金を積んだトラックを強奪するというもの。
相棒とともに綿密な計画を立て、計画実行の日を迎えたケイシーだったが……。
恋人の命を救うため、〝アウトバーン(速度無制限道路)〟をどこまでも疾走する青年のそんな息詰まるような攻防を描いたクライム・アクション。

敵対する悪の組織のボス役で往年の名俳優、ベン・キングズレーとアンソニー・ホプキンスが豪華共演を果たしております。
まあ率直に言って本作の見どころはそれぐらい(笑)。
なんか脚本がイマイチなんですよね~、これ。
物語の軸となるべきものがすごく弱い。
主人公ははじめ、現金強奪の為のトラックを調達するはずが、すぐさま失敗。
そのまま麻薬組織に追われる展開となります。
だが、その過程で手に入れた高級車から大量の現金が発見されたので、これでどうにかしようと主人公は考えるわけです。
でも、そのためには恋人を組織から守らなければならない。
なので、組織と敵対する自分の雇い主であるボスに保護を依頼します。
んで、何故かガソリンスタンドでのよく分からない紆余曲折を経てこの雇い主の元へと命からがら帰ってくる。
でも、そこに居たのはなんと手違いで連れてこられた恋人とは似ても似つかない赤の他人。
そこにまた組織の手下が現れ…。
と、このように物語があっちこっちへと寄り道回り道するせいで全然サスペンスが盛り上がらない。

肝心のカーチェイスシーンも頑張って撮っているんでしょうけど、なんかありがちでいまいちテンション上がりません。
最後のオチにいたってはお粗末すぎて失笑レベルでありました。
うーん、率直に言って駄作!
かたゆき

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