ダース米田

ターミネーター:新起動/ジェニシスのダース米田のレビュー・感想・評価

2.7
ターミネーターの原点が今ここに。
人類の希望ジョン・コナーの運命は1984年の時代に託された。

本作はターミネーターシリーズの出発点となる部分(未来世界、サラ・コナー殺害のためT-800が1984年に送り込まれる所)から始まる。
一応ターミネーター4よりは後の時間軸ということになるけど、過去シリーズとの関わりが必要だったのかどうかが終始頭の中を駆け巡るものでした。

ターミネーター4同様にまたしても興行的に失敗してしまい、続編の製作がストップしてしまったという結果に…
まあそうなるだろうなとうすうす感じてたよ(--;)

物語は1984年に移ったら一気に加速化。「展開が早い」のではなく急ぎ足すぎる流れなので、何もかもがあっさりと展開されていく(「もう1984年パート終わりかよ」と肩透かしを食らいました)。
正直監督の演出力不足に他ならないだろう。

そして何よりキツいのは、本作はタイムトラベルの多様化と過去作との繋がり等がいつつも絡み合って、とんでもなく複雑で難解な作品になってしまってること(バック・トゥ・ザ・フューチャー2やメン・イン・ブラック3のタイムトラベルを10倍複雑化させてるくらい)。
もうなんでもありと開き直る姿勢すらいるかもしれない(-_-)゛


只でさえ前半が詰めこみ過ぎで印象に残りにくいのに、シュワ頼みな作品な割りにストーリーにはあまり必要なさそうな関わり具合。
一応アイデアそのものは良かった。劇中の展開としてリブート設定を組み込むのはちょうどスタートレックシリーズがやってる感じかな(過去のシリーズは見たことないけど)。
でもやはり複雑化しすぎてたのて、1984年の場面だけで作品を構成すればもう少し上手く行ったかもしれない。
ダース米田

ダース米田