FREDDY

エージェント・ウルトラのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ニマ・ヌリザデ監督がCIAの科学技術本部が極秘裏に実施していた洗脳実験「MKウルトラ計画」を題材にジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートの共演で制作したアクション・コメディである本作は、ウエストバージニア州のリマンで冴えない日々を送りながらも恋人のフィービーと過ごす日常に幸せを感じ、この幸せが永遠に続くようにプロポーズをしようと完璧な旅行を計画するも当日に"自滅"し彼女を落胆させてしまったドラッグ常習者のマイク・ハウエルが、コンビニでアルバイトをしていたところ訪れてきた謎の女性から暗号めいた言葉を復唱された直後、突如として襲撃してきた2人組の車上荒らしをスプーンひとつで瞬く間に殺害してしまったことでパニックに陥っていた中、現場に居合わせたことでともに保安官に身柄を拘束されたフィービーと留置されていた警察署で自身を標的とした襲撃事件が勃発、スーパーチフス菌の感染拡大というメディア操作により町も封鎖された上に、フィービーや以前にコンビニで接触した謎の女性ヴィクトリア・ラセターからこれまで知り得なかった"真実"を突きつけられ自暴自棄になりながらも、ある陰謀を企て自身の抹殺を目的に手段を選ばず襲い掛かってくるCIAとの戦いに挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、題材となっているCIAが極秘裏に実施していた洗脳実験「MKウルトラ計画」について知識がなかったので単純に学べたものがあり、ジェシー・アイゼンバーグやクリステン・スチュワートの共演、個人的に好きな俳優であるジョン・レグイザモやウォルトン・ゴギンズの出演や彼らによるユニークな掛け合い、コメディも見られて、内容に関しても物語という物語こそはなく展開も漫画チックながら下地となる設定は面白いと思わされましたし、ジェシー・アイゼンバーグが演じるマイク・ハウエルが覚醒し身近なもので迫り来る敵を退治していく様もまた少しばかり身のこなしがもっさりしていた箇所は見受けられるが見応え十分。本作は気軽に楽しめる作品であることに間違いはないですし、暇つぶしに最適な一作といったところでしょうかね。期待して観るほどのものではないが最後まで面白かったです。
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