あの家族はどこへ行ったのか?ラストシーンを見て冒頭のシーンを思い出した。同じ時系列なのかもしれない。
主人公の振る舞いや心情に共感した。背伸びとか、外の新しい世界への憧れ。異性への関心と子供としての自分。家族という狭い世界にいなければならない自分の無力さ、へのやるせない怒り。
最後に家族が一緒になるシーンがとても良かった。そして主人公の眼差しも。
音楽はほぼ流れず、緑のざわめきや動物の鳴き声、風や雨や土の匂いまで感じさせる。夏の田舎に行った時のような、ここで成長したんだなと思わせるような、ノスタルジックな感覚を味わった。