夏をゆく人々の作品情報・感想・評価・動画配信

「夏をゆく人々」に投稿された感想・評価

Masako

Masakoの感想・評価

3.4
映像がきれい。なんとなく不穏な空気が漂うミステリアスな映画でした。いくつか理解できない場面があったけど、それでも雰囲気を楽しめたのでオケ。たまには考察も何も忘れて異国の雰囲気に浸ろ〜ぜ

原題は「不思議」だそう。アントニオ・タブッキの本もこんな感じで淡々と、ミステリアスな作品だったなぁ〜と…知らんけど

このレビューはネタバレを含みます

なかなか的を得た放題だと思う。夏はいつもぼくらの上を通り過ぎていくけれど、それは自分という個人的存在を固定化した時の話。夏から見れば、人々と時間がその下を通過している。
洞窟で眠る少年と少女。その上を、静かに遊びまわる影絵のような姿は、昔描かれた壁画に似ている。そう、これは我々が見た物語ではなく、歴史が見た我々の物語。

「家には何か秘密を隠しておくべきよ」
「タイルの下とか」
「遠い将来にその秘密を 誰かが見つける」

過ぎ去っていく時間の下で、土地ー家族ー生活、地球にへばりついて生きる人間。その姿は遠くから見れば少し虚しく、近くで自分ごととして見れば騒がしく思い通りに行かず虚しい。
だが時間の過ぎ去ってきたいまここには、誰かの過去の秘密がある。いまここに生きているのは我々だけれども、ここにはずっと前から時間が流れている。我々はいま生きているだけだが、それは歴史の上を通り過ぎているということでもある。歴史は常に、ここにある。過ぎ去っていくのは、私たちだ。
少年は放火、盗難ー街を侵略し、略奪して支配してきた、人間の歴史。“問題”のある彼を、愛で抱きしめてはならない。娘を奴隷のように扱う父も、家族は大切だと知っている。
この足下には何がある?目の前には何がある?知覚を超えることはできないが、想像することはできる。虚しくなるほどの無限の宇宙、無限の時間。知っていたよ、「個」は「無」だということを。
我々が見てきたのは、いま本当に見ているのは、自分たちではなく、もっと大きな、“不思議の国”の物語だから。
「聞こえた?」
「幽霊よ幽霊!」
振り返れば、もう誰もいない。
でもまた、誰かが来る。
ぼくらに持ち得るものは、虚無か自由か。でき得ることは、受動か能動か。
ああ、虚し。
特にこれといってストーリーがあるわけではなく、イタリアの片田舎の養蜂一家の頑固な父親と長女を中心としてひと夏を夢うつつのように描き出す。

それぞれが少しずつエキセントリックであったり、下品で暴力的であったり、幼い色気があったり・・・。

そこに犯罪歴のあるドイツの少年が更生のために一緒に住むことになり、少しずつ皆の関係性が動いていく。

「幸福のラザロ」の監督作品と言われてみれば、なるほど強く通底しているテイストを感じる。
本当

本当の感想・評価

-
生活の音
動物や虫の音
衣擦れ
うすい空の色
水や葉の擦れ合う音
夏の光、陽ざし
真夏の屋外と室内のコントラスト
夏が終わる前にみたい映画

外ベッドで目醒めたいよ
m

mの感想・評価

4.3
『幸福なラザロ』の監督の前作ということでかなり期待して観た。『ラザロ』と比べると少し要素が多い印象だけれど、良かったです。テーマは『ラザロ』と似ていて、社会や家族の歪な構造を柔らかな光で淡々と浮き上がらせるのがとても上手い。余白の多さが好み。映像の質感も好き。原題と比べると邦題はインパクトが弱い気もする。
antico

anticoの感想・評価

3.5
なんと言っていいやら、、、
スタンド・バイ・ミーもそうだけど、子供の頃って今自分が生きている毎日が世界の全てで、
親や育つ環境が作る箱の中から抜け出したくてもどうしたらいいのか全くわからない。ただただ違和感と苛立ちの中で地団駄踏むしかない。

愛情がない訳じゃない。
親にも親なりの人生があって今こうしてなんとか子供を養っている。
子供なりにそれがわかるから余計に辛い。
それでもやっぱり自分の人生を生きてほしい。
バムセ

バムセの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

台風🌀が過ぎ去って涼しい夜、タイトルに惹かれて鑑賞。
イタリアの養蜂で生計立てているビックダディみたいな子沢山(何故か女の子だらけ)親父と、思春期を迎えた女の子を中心としたお話でした。

この親父がイタリア人の癖に(偏見?!)陰気で頑固で、それなりの愛情もあるみたいですが、基本、子供を労働力としか思ってない様子で、なかなかの強権ぶり。反対に、思春期を迎えた女の子は大人しく、働き者で、親父の頼りになるパートナー的な存在。田舎暮らしの日常にふたつの大きな変化があって、少女が自我に目覚め、親父と対峙して成長し、親父も頑固と不器用さ故に、財産を失うが、家族という絆は失わないって感じの心地よい着地でした。
サイモン・ペッグ似の親父役と、シャイな佇まいの娘役は良かったです。ちびっ子達や動物達も微笑ましいです。

劇中で古代エトルリア人ってワードが沢山出てきます。無知な自分はウキペディアで調べたところ、イタリア人のルーツではないかといわれている民族との事。
この辺りに詳しい方は、また違った楽しみ方があるのでしょうね。
このお話は私たちに置き換えると、卑弥呼の時代みたいな生活をする一家に郷愁を覚えるみたいな...😅
この時期の厳しい暑さにはまいります😓…。#過ぎゆく夏の思い出映画🍉 をもう少し続けます。前に📮した『幸福なラザロ』で評価の高いイタリア映画界期待の新鋭アリーチェ・ロルヴァケル監督作品。

イタリア中部トスカーナ州を舞台に昔ながらの製法で養蜂業を営む一家と、長女で主人公ジェルソミーナ(マリア・アレクサンドラ・ルング)を大人の世界へと誘うTV番組「ふしぎの国」の影響で少しずつ変化していく家族の様子をヒロインの視線から描く。

時代に取り残されたような過酷な状況にあっても家族の結びつきなど感じさせてくれ、この時期に鑑賞して良かったです。母親役に姉のアルバ・ロルヴァケル、妖艶なTV司会者にモニカ・ベルッチらが共演してます。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。
moto

motoの感想・評価

3.8
どうしても父と娘の関係に注目してしまう。
協力してよく働くけど、ほとほと呆れていやになる瞬間。あるいは別の家にうまれてわざわざ子どもの頃から働いたりしない自分を想像するのか?でも娘はこの仕事をもっとよくしたいとも思ってる。のかな。なにを考えてるのかわからないシーンがいっぱいある(好き)。
伝統衣装にラメのお化粧をして「ふしぎの国のみなさん」は強烈。昔からそこで生きて働く人々がラベルを貼られた状態で外部の目にさらされる瞬間はラザロと同じか。

差し込む光をすくって飲む遊びの美しさ。と、どろどろの蜂蜜をかき集めるときのべたつき。
Ayuri

Ayuriの感想・評価

3.8
あれは演技なの?というくらい
蜂との共演がすごすぎる、、! 
生活もなにもかも全然違うけど、家族の鬱陶しさとか、騒がしさとか、あったかさとか、なんかそういうの一緒すぎて懐かしくて昔を思い出した
>|