自分にとって、グザヴィエ・ドラン2作目。
正直、1作目を見た時も最初の30分で世界観が好みでは無いと思ったのだが、どちらも、後半になるに連れて惹き込まれて行った。
スティーブの母への純粋な愛が、見ていて辛い。
それを分かっていて息子を愛すダイアンの葛藤。
中々、辛く悲しい映画だが、カイラとの繋がりから、最後の、言ってしまえば映画が終わった後から、色々な面で希望を見せてくれる映画だった。
特徴的な1:1の映像。
最初は慣れなかったが、画面いっぱいに映る人物達、余計な物が見えない新しい感覚は物語をより鮮明に、美しく見せてくれた。
そしてそして、oasisファンの私に嬉しいサプライズ。
大事なシーンで咳き込んだ音が入った瞬間に「おぉ!」と1人で興奮。笑
更に1:1が活きてきて世界が広がるシーン、物語ともリンクして、本当に美しいシーンだった。
wonderwallがこんなに美しく聞こえるなんて、感動した。
ダイアンの想像シーンも美しく悲しい名シーン。
良い映画でした。