スクリーンを使った心情表現が特徴的。DVDで鑑賞した為不備かと思ったが、スティーブが力強くこじ開けたシーンに驚きで鳥肌が立ちました。
ADHDという、日本でも最近名前が知られてきた病気。
そのADHDの息子スティーブと、その母ダイアン、そして向かいに住むカイラが中心となる話。
胸が締め付けられるような哀しく苦しいシーンが多いのは確かです。声を荒げて怒ったり、暴力も。でもその奥や隙間に、お互いへの真の愛が垣間見えます。
【恋愛だけがラブストーリーじゃない】という、キャッチコピーに考えさせられました。
カラオケバーの平手打ちのシーンも、カイラと3人で行った旅行の終わりも、見ていて本当に辛い。誰も悪く無いのに。どうしてみんなこんなに苦しまなくてはいけないのか。
普通に生まれて普通に暮らしていくことがどれだけ尊いことか…。それが分かった気がします。
ダイアンの理想が映像となるシーンは本当に切ない。
終わり方はハッピーエンドなのか、正直などちらとも取れる感じだが、スティーブには幸せになってほしい。