素晴らしい映画でした。
いつも小さなレンタルショップの棚にデカデカと自信満々に鎮座していた今作。変な天の邪鬼精神が故に手が伸びなかったのですが、ついに観てしまいました。
中々過酷なお話なのにも関わらず、親子の漫才のようなやりとりや作品の隅々で光るオシャレな感じがそうは感じさせない要因になってたと思います。終盤までは。
素晴らしいタイミングで素晴らしい演出により素晴らしい曲が流れるあのシーンは、今までの映画の中でもトップクラスの心に残るものとなりました。
「wonderwall」だけじゃなく
音楽が流れるタイミングがちょっとわざとらしいのに全く嫌じゃない不思議な感覚です。
しょうがない、どうしようもないものだからこそ手が届かなくて歯がゆい。そんな感情を抱かされましたね。
上手くいくことも、いかないことも全部地続きになっているんだよなー、と当たり前の事なんですが改めて気付かされました。
どんな貧乏な状況でも着飾ることは決して止めないママの筋の強さ。母強し。
個人的にはカイラの存在が大きくて特に好きなキャラクターでした。彼女がお腹を抱えて大爆笑しているときのセリフが「ハライタイ」って聞こえたのは僕だけですかね？笑
人によっては好き嫌いが別れる作品だと思うので、人にオススメするよりはこの作品を観た人と語り合いたいなと思いました。
グザヴィエ・ドラン。
若くてイケメンで演技も出来て監督もこなす。同じ年代の人間でもこうも違うのか！と自分と比べてみて嫉妬してしまいます。
まぁしょーがねぇから他の作品も観てやるよ。(∵`)
