今さらながら、初グザヴィエ・ドラン。
レンジでチンしたみたいな母性と、沸騰直前の愛情の飢餓感がぶつかり合ってて底抜けにつらいのだけど、隣人女性のいい意味での他人事感と映像の圧倒的な美しさで底を抜けた先に光を感じるどころか見えちゃってるみたいなそんな具合。
3人での初ホームディナー、音楽に合わせて好き勝手にダンスする彼ら。
ダイアンのタバコの吸い方。
遠方に引っ越す事になったカイラを笑顔で送り出し、薄暗い部屋で1人涙を噛みしめるダイアン。
どれもすてきだった。
カイラが何故教職を辞するまでに追い詰められたのか多く語られないのが不思議ではあるが、物語の趣旨がぶれなくてそれはそれで良いのかも。
ドラン作品、時系列で観ようと思う。