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Mommy/マミーのJUNのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
4.5
愛だけではどうしようもない。ADHDの息子を持つ親の苦労を描いた作品。
ダイアン、カイラ、スティーヴの3人が開放的にダンスをするシーンを始め、カイラの存在は二人にとって精神安定剤のような存在となり、カイラにとっては3人でいる時間が本来の家族以上の心の拠り所となっていったように感じた。
ダイアンの理想と現実を画面アスペクト比で表現する部分は行き過ぎかと思う反面、それが妙に心に突き刺さり脳裏に刻まれるシーンとなった。映像に華やかさはあるものの、それをあえて全面に見せない正方形の箱を除き込んでいるような閉塞感から“生き辛さ”を感じ取れた。
たまに弱さを見せるものの、それでも前を向き、諦めず、希望を持ち続けるダイアンの強さを尊敬する。
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