カイラがただの親切な隣人だけでは収まらず、親子(特にダイアン)にとって、大きな存在となっていて、カイラにとってもダイアンの存在が大きかったことが最後の二人のシーンでわかった。
幸せなシーンと、キツいシーンが入り混ざりこの親子の不安定さ、不器用さが浮かび上がる。
スクエアの画面で常に窮屈さを感じながら観ていくので、たった2回画面が広がることで幸せの瞬間が際立つ。
グザヴィエ・ドラン作品は、人と人との関係性が型にハマっていなくて豊かなので、いかに自分の持つ認識が浅く、想像力が乏しいかを思い知らされる。
意識が拡大していく感じ。世界にはまだまだ色んな関係性、感情があるんだと。