胸を抉るような人間模様のリアリティ。
わかりやすい起承転結もなく、淡々と進行する物語は、それぞれの人物の心理を慮るに足る意図的な演出なんだろうと感じた。
復職を目前に言い渡される解雇通告。復帰するためには、同僚の過半数がボーナスを諦め、サンドラの復職に投票しなければならない。
そのために、同僚一人一人を訪ね説得する、というお話。
助けてあげたい、という気持ちと、それぞれの暮らし。
天秤にかけることのシビアさ。
どちらを選んでも心にしこりが残る。
うわわーつらい!これつらいよー!!
って思いながら90分。でもラストにふわぁぁっ……!てなる。
抽象的ですいません。
とても静かなんだけれど、胸の中でふつふつと色んな感情が煮え滾る、良い作品でした。
マリオン様は本当に美しい……。
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っていう感想を、5年前に書いてました。