すごく感じたのは、
平行線の映画、ということ。
登場人物の誰もが鬱屈とした想いを抱えていて、
誰の想いも交わらず、明らかな形で光が射したり、決着することもないまま3時間が終わる。
特にアイドゥンは
gelecekte anlayabilirsin だとか
sonra bana teşekkür edeceksin
など、周囲を慮るようで、
耳を傾けるようでいて、
その実、自分自身だとかその経験に
固執していて、その姿勢は変わらない
「オリーブが3つあるとして、
袋からそのまま食べるか、
お皿に取り出して食べるか、
要はそういうことだ」
というセリフが印象に
残っているが、こういった自身の尺度を絶対とする人なのだろう