あー

アメリカン・スナイパーのあーのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.3
無音のエンドロールが更に響くー。

クリストファー・スコット・カイル

イラクの武装勢力からは
"ラマディの悪魔"の異名。
アメリカ側からは"伝説の狙撃手"

1999年から2009年までの
10年の軍歴。4度のイラク派遣。

最初に放った一発目から重いー。
"戦地"に来るとはこういう事だぞ。と
語りかけられているかのような...。

戦地から一時帰宅し、
安全な場所に帰ってきたにも関わらずー。

ブラッドリー・クーパーの
ほとばしる緊張感にこちらも
同じように安全な場所にいる筈なのに
同じように私にも緊張感漂ったのが印象的。

そして、戦争は戦う当事者だけでなく
その家族も巻き込むんだな。と、
改めて彼の奥さんの台詞達にも心が痛い。

"レジェンド"として、力がある者が
その力を遺憾なく発揮して仲間を
救うべきだ。とも思うけれども、
家族からしてみたら、無事に
帰ってくるかわからない不安は
常に抱えて自分の生活をしていかないと
いけないのも、また地獄だわ。

仲間同士の軽口が、重たいだけの
映画に見せないトコが良い。
その辺がうまいよねぇ。

物語は除隊し、どういう結末になるのか。
と思っていたら、ぐぬぬぬぬぬぬぬ。

"戦う"という事がいろいろな視点で
描かれた心におもりを乗せられた
ような作品だった。




余談であるが、奥さんのお名前が
苗字と一緒なので、
ブラッドリー・クーパーに呼び捨て
されているようで、ちょっと嬉しい。
あー

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