点数にするのを躊躇いましたが、主演含めキャスト、クリスの実妻、監督、脚本、製作関わった人達の声を聞いて後押しされるような形で、点数とした。
真実を明快に、それでいて軽薄でないように見せてくれる映画は心からの賞賛に値する。
熱を感じた、というのも、クリスの内情を掘り起こそうと全員がひたむきに彼ら登場人物のキャラクターに没入しようと努力し、物語の骨組みを構築していく。そこからさらに真実を見出していき、その皆の強く気迫の溢れる想いが映像に鮮明に表れていた。
私事、クリスが家に戻るとジーンズにシャツインして、あげパンしてベルトで締めて、ツバを前にしたキャップを深く被って子供や奥さんと接する姿が、幼い頃戦争を経験した私の父と似た佇まいで、自身強く感じる何かがあった。
皆を「カイルそのもの」と言わしめたブラッドリー、素晴らしいです。