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アメリカン・スナイパーのろのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
3.8
タナのクリスを思う切ない表情が戦争に送り出す者側の背景をしっかり見ている側に印象付けていたと思うし、あの一喜一憂する彼女を見ていると日々正気ではいれないのだろうとつくづく戦争に出る家族の気持ちは不安で包まれ続けてるのだな、と。

クリスも1人の国民として国への愛国心を持っていて、戦場へ出ることの恐怖より敵への許せない気持ちを自分の中で無理にでと強制させ、気持ちを奮い立たせ戦場に向かっていたのが強く感じれた。

“国へ命を捧げる”ことを誓ってはいても家族のために帰るという使命と憎き敵から仲間を守るという使命を自分の中で生きる糧とし、必死にもがいてる様子が丁寧で良かった。


戦争映画の中でもイーストウッドの独自の視点から描けているのは言うまでもないし、戦争の残酷さをストレートに伝えているものでもない。
本当に宣伝通り、海外派遣の兵士、帰国後の兵士の心の狭間が壊れて行くところがすべてだと感じた。
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