音楽が少なくて音が多い映画。エンドロールでそれに気づく。など。
音と言い引きのシーンの細部を見ることと言い、絶対スクリーン映画。
いろいろ戦争モノ観たけどこれが一位。
トラウマに苛む姿が苦しくて、
戦争の意義についての相違も苦しくて
ただただカイルが苦しむことに泣いてしまう。
奥さんもっと苦しみをひろったげてよ!!!て思ってしまう。
音に敏感なタチなのでカイルが苦しいとき同等に苦しかった。
彼みたいに戦場と現実のギャップに苦しむ人はたくさんいて、
それを戦場にとりつかれていると表現する人が多いのだけど
そうじゃない人もいるんだよ、というところが最初に重くズシンときた。
え、そういう終わり方するの?って泣いてからの追い込みがすごかった。
そしてまさかの終わり方。前知識ない方が映画作品としては楽しめる。
戦争の意義の相違とかで悩むとか、トラウマとか、戦場がどーなのかとかバランス良く全部出ていて
戦争ってなんだろうかって考える時にかなりプラスになるリアルで見て欲しい映画。
兵士の中にもやっぱ気持ちにばらつきはあって、
でもやっぱ正義を持ってやっていたり(やってなかったり)、
でも、それは「戦場を愛した」わけではないと思う。コピーがいただけなさすぎる。
ただただ彼は国を愛して、仲間を愛して、殺されるべきでなかった戦場の人たちさえ愛してただけであって…。まあ結局それが暴力の連鎖ではあるんだけど。
さすがの監督です、って感じですかね。
なにがすごいって、いつからこの映画化を計画していたのか、というポイント。いつからなのだろう。結末が起きてから一年足らずだ。。。
そして、戦場のリアル感。どこでどう撮影したんだ。