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私の少女のjojouのレビュー・感想・評価

私の少女(2014年製作の映画)
3.6
閉塞感のある村の中で黙認されてきた虐待に苦しむ少女と、閉鎖的な社会や警察組織からの偏見に晒されてきた所長との出会い。
そこで描かれる田舎の風景は、ノスタルジックでありながら、じめじめした感じも漂っていた。所長の煮え切らない態度や村人の所長へのちょっとした反感などの、微妙な描写によって、全体的に重苦しい空気に包まれたような雰囲気が作られていた。ラストの夕暮れ時の海辺のシーンでは、そんな重苦しい空気から受けだすような、霧が晴れたような、清々しい印象を受けた。いいシーンだった。
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