ジョニリミラ

ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」のジョニリミラのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

長いし関係ないことも書いてあるメモなのでネタバレにしてます

舞台の映像化ということで、好きな俳優二人が主役を張っているし、あのフランケンシュタイン、しかも字幕付きで見られるなんて…初ル・シネマ鑑賞、BC博士版

まず舞台を映像化したものに関して鑑賞経験がなかったので、この作品にはいい意味で驚かされた
舞台というのは全体と個と好きなタイミングで切り替えが効くけど
映像というのは編集1つで違う物語さえ示してしまう可能性も秘めている
しかし、これは不安を払拭するような仕上がりだった
舞台のセリフや肉感や熱量はそのままに
映像作品としての寄り引き、そして分かりやすさ、すごくよかった
この舞台のカメラワークはどうなってるんだ…博士だったか?肩越しにクリーチャーのカット、なんでこんなに綺麗に撮れるんだ…?結構舞台の自由がきくのか?
色々疑問はわけどともかく映像作品としてちゃんと完成していて舞台の映像化もいいものだなあと感嘆いたしました…

さて、やっと本編に入ります
今回鑑賞したのはベネディクトが博士でジョニーリーミラーがクリーチャーのバージョン

原作の小説は読んだことがなくて、ストーリーも詳しくは知りませんでした
博士がクリーチャー作っちゃったぜーくらいしか知らなくてある意味新鮮に見れて、衝撃や感動が何かと比較することなく見られたことがよかったかもなと感じました

純粋無垢な好奇心というのは、美しさと狂おしさを含んでいて
二人は同じような純粋さを持ち合わせていながら、生物から生まれなかったことによって全く相反するものとなってしまいます

博士はこの世や人間を憎しみ恨み
クリーチャーは愛を求めていたはずが、いつの間に憎しみや嫉妬や苦しさしか存在しなくなる
最後には醜さなんてものは忘れられ
ただ憎しみあい求め合い、博士は責任を果たそうと悶え苦しみながら独白する姿は美しさが感じられました

お気に入りのシーンは
クリーチャーが生まれるところ
彼が生まれたとき感じたのは、
不思議で理解できないものを目にしてしまったときの恐怖だった
言葉、会話を覚えていくシーンも印象的だった、失敗や恥ずかしさを感じることなく堂々と会話をする姿は、単純に羨ましいと感じた。純粋がゆえに浮かぶ質問に戸惑うおじいさんには笑わざるえなかった

舞台装置、美術は科学と西洋の美があり
序盤の列車?はめちゃくちゃスチームパンクしていてすごくかっこよかった…
天井の電球祭りは壮観、恐ろしいくらいお金かかってます???
雨、草、湖、とても自然で綺麗だった

NTL初めてでしたが、見てよかったと思いました、どちらの俳優の演技も素晴らしかった!