ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」の作品情報・感想・評価

ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」2011年製作の映画)

National Theatre Live: Frankenstein

上映日:2015年09月05日

製作国:

上映時間:135分

4.3

あらすじ

『ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」』に投稿された感想・評価

iolly

iollyの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「お前に愛が何なのか分かるのか」



同時上映、本当にありがとうございます。
続けて観ると違いが分かるので、とても興味深かった。


【前半 / 怪物主体のストーリー】
初めて見る世界に感動したり、自分を受け入れてくれる人の優しさを知る。
しかし、醜い姿のせいで拒絶され、怒りに任せて殺してしまう。
そして「何故自分が生まれたのか」を問うため博士に逢いに行く。


【後半 / 博士主体のストーリー】
初めて生きて成長した怪物と出会うが、無茶な願いを受ける。
「自分と同じような伴侶がほしい。」
煽てられ、婚約者を放り出してまでして願いを叶えてしまう。
だが大きな誤りと気づき、裏切ってしまう。怪物は怒り、同じ目に合わせるため婚約者を狙いに行く。




■ミラー怪物×カンバーバッチ博士版
→我が子からインスパイアを受けて演じたとのこと。

全体的に活発な動き。
成熟した脳と未発達な体のアンバランスさが際立つ。
口が脳に追いついていないので、つっかえたり一語一語をしっかり話す。
感情が豊か。
表情をあまり出さない博士の本当の姿を表しているよう。
(エリザベスが殺された後の狂い方がそっくり)


■カンバーバッチ怪物×ミラー博士版
→リハビリする患者からインスパイアを受けて演じたとのこと。

ひとつひとつ確かめながら学習しているような動き。
脳と体の発達が同じ速さなので、比較的人間に近い。
人に拒絶されると暴力的になり、さも当然のような冷酷さをもつ。
(博士も愛する人に対して全く興味を示さず仕方なくやってる感があるので似ている。でも、愛し方は怪物の方が真っ直ぐだ。)



▷個人的にはミラー怪物×カンバーバッチ博士が好き。
ミラー博士も好き。



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□印象に残るセリフ
「彼は何もしていない‼︎なんてことを‼︎」

「どうしてそんなことを…」
「…完璧な人間が作りたかったんだ」
「そんなことなら早く結婚してくださったら…‼︎」

「おれに愛を教えてくれ」

「死ぬのか博士。あなたが死んだら独りぼっちになってしまう」

「…先に行け、地の果てまで追いかけてやる」
直

直の感想・評価

4.5
ベネディクト・カンバーバッチ怪物版とジョニー・リー・ミラー怪物版を続けて鑑賞。
ベネディクト怪物版は緻密で壮絶な演技が見もの。怪物の内面を剥き出しにしたかのような動き。
ミラー怪物版は分かりやすい演出が多かった。それ故物語の理解が深まる。笑いどころもハッキリしていてベネディクト怪物版より見やすい。
ただどちらがより感動できて心に残ったかで言うとベネディクト怪物版かな。
mon

monの感想・評価

-
天井に吊るされた数多の裸電球が、波打つようにオレンジ色の光を放つと、空に輝く銀河にも、脳を駆け巡る電気信号にも見えた。

演出、音楽、演者のどれも素晴らしく上質な演劇だった。アンダーワールドを聴きながら✍️
駆け込みで見られて良かった。いかんせん腰が重く…舞台ジャージーボーイズ演出家の藤田さんの「一世一代の当たり役」という言葉に後押しされて。ベネ様のハムレットやロミジュリも見てみたいな〜。

命の鼓動が絶えず聴こえる。自らの足で立ち、自然と触れ合い、言葉や物事を会得することの喜び。すなわち人間としての尊厳を、観客はクリーチャーから教わる。
無垢な坊やに対して、人間である博士は傲慢で、自分が産んだ物へ愛を注ぐこともできやしない。ある種、神と創造物のような関係性。
そんな2人が迎える結末は、悲劇的ではあるけれど、希望の光へ歩みを進めるものであった(と解釈してる)。孤独で歪な2つの生物が共生するラストの演出がとても好きだった。あと機関車のシーン…好き!
久しぶりに頭をかかえるくらい悩んだ。どちらも観るという選択肢もあったが、俺は選びたかった。ベネディクト・カンバーバッチが博士をやるという信頼感から決定したが、結果的にシックボーイ(『トレインスポッティング』)ことジョニー・リー・ミラーの怪物が恐ろしいくらい良かった。
ベネディが博士ver鑑賞

やっと見れたーー!ダニーボイルでジョニーリーミラーでベネ様、そして舞台!生演技!(録画だけど)
光り輝いててとても素敵、、、

フランケンシュタインと聞けば、頭に釘の可哀想なモンスターのお話、昔の映画は見たような見てないような曖昧な記憶しかないけれど
生まれてきて独りぼっちのつらい悲しいフランケンの思いと、科学に狂ってしまった博士の関係性、哀しいけど心に刺さる素晴らしい作品でした

これ入れ替わりは交互に上演してたのかな?
髪の毛どうしてるんだろう、、🤔
あと舞台装置がコンパクトなのに凄い、、

このレビューはネタバレを含みます

全てが素晴らしかった
圧巻です
結局両方みたんですけど、両方見たことによって補完できた気がする。
ミラー怪物版のほうが好みというか、怪物が無垢なもの、それ故に恐ろしい感じが出ていてよかった
Nana

Nanaの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ベネディクト・カンバーバッチ【博士】
ジョニー・リー・ミラー【怪物】

人間の身体の仕組みを凄く勉強したんだろうなという動きだった。
怪物が成長していく過程、特に終盤にかけて声や喋り方を徐々に変えていってるところに感動。
傷付いた時や怒った時の表情もリアル。

結局、どちらが怪物なのか。
博士より怪物の方が人間らしかったんじゃないか。

人を殺めてしまったという結果だけ見れば怪物が悪になるけど、学べば学ぶほどわからないことが増えるという矛盾には共感できたし、愛したい愛されたいという感情も真っ直ぐで良かった。
そう願って何度も裏切られたからこその行動。

人もいつでも怪物になりうるんだろうな〜とか色々と考えさせられたけど、所々笑える瞬間もあって、舞台初心者でも楽しめる作品でした👏
Bun

Bunの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

怪物ベネディクトverを見終わった後は、ちょっと消化不良を起こして、むしゃくしゃして若い恋人たちが夜のひと時を楽しんでいる中思いっきり叫んで、ビルから飛び降りたくなるような衝動に駆られてしまうほどひどい孤独感に襲われた。
怪物ミラーverも見るとどうしても比べてしまうのは細部までの体の使い方のきめ細やかさ、相手の役とのかけあいのリズム、呼吸、声のバリエーション。それは抜きにしても、最後のシーンは怪物ミラーverの解釈でようやく意味がわかった。どちらにしても俳優ベネディクト・カンバーバッチの役を生き生きと新鮮に立ち上げる力を感じぜずにいられない。台本のストーリー構成、セリフ、シーン、キャラクターも無駄がなく、舞台装置も豪華ではあるが派手すぎずでも効果的で象徴的にシーンが表現されている作品でした。
あ田

あ田の感想・評価

-
ポスターの印象だけで静かで暗い感じかと思ってたらだいぶ派手でびびった めちゃくちゃわかりやすく金かかってる……

音楽があんまり趣味じゃなかったなあ 狙った演出なんだろうけど画も音楽も派手だと煩雑すぎる気がする
それにしても舞台装置が凄い
カメラアングルの上手さもあるけど床が回転するだけで平面から深い湖になるのとんでもねえな
汽車のシーンは必要だったのか?

「愛とは何か知ってるのか」と自分から問うたのに、返ってきた答えにショックを受けてしまう博士哀しいね
怪物が人と話す時目を合わせないのは、もちろん舞台的な表現でもあるだろうけど、コミュニケーションを教わった相手が盲目のおじいちゃんだった影響あるのかなとか思っちゃうね(その前からだった気もするけど)

ミラー→怪物 ベネ→博士役のバージョンで観たけどなんかしっくり来すぎて物足りなかった気がする ベネは社会に馴染めない天才役多すぎるよ……
逆の方が見応えあったかなあ
フランケンシュタイン
カンバーバッチ怪物版
素晴らしかった。
生き物が産まれ落ちて、初めて自分の脚で立ち上がるまでをあんなに緻密に演技出来る人って他にどれほどいるのだろうか。
赤子と言っていいそれが自我を持ち
社会生活を送れるようになるまで、そして終わりを迎えるまでを丁寧に繊細に、息をするのも躊躇うほど熱量高く演じていて学ぶものがとても多い、忘れられない舞台
生で観たかった
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