櫻イミト

温泉みみず芸者の櫻イミトのレビュー・感想・評価

温泉みみず芸者(1971年製作の映画)
2.5
日本映画に”ポルノ”という造語を導入した発祥の作品。主演デビューの池玲子(当時16歳※注)が”日本初のポルノ女優”と言う宣伝文句で売り出された。それまで任侠路線だった鈴木則文監督のポルノ路線第一作。杉本美樹(当時18歳)も本作でデビュー。

伊勢志摩の港町で先祖がタコツボを考案した多湖家の売春母娘が、借金返済のために無限精流の性豪・竿師段平の一門とセックス三番勝負に挑む。

ポルノと言っても成人指定でなく、高校生をメインターゲットにしたエロバカ映画である。日本娯楽映画史的には記念碑的な作品だが、個人的には残念ながらギャグが合わず楽しめなかった。楽しませようという努力はひしひしと伝わってきた。

※注 池玲子の当時のプロフィールでは「18歳」とされている。「16歳でポルノはまずいといので逆サバをよんだ」と、後に鈴木則文監督が語っている。ならばずっと秘密にしといたほうが良かったのでは??

※本作は温泉芸者シリーズ第四弾で、東映の公式記録としては異常性愛路線の最終作品。しかし温泉芸者シリーズとしては後2本、第六弾まで作られた。
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