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バードシャー テルグの皇帝のhokaのレビュー・感想・評価

3.0
インドのカースト制度において、肌の色が白い程高貴であるとされていたと言われているが、それにしてもこの映画はカメラの露出補正が全開し過ぎじゃないのだろうか?

大仰なBGMと共に、コメディにしてもアクションにしても展開が早く、コッテコテのテンプレをまるでMarshall Amplifierを通してOverdrive effect をかけた様な仕上がりで、不覚にも吹いてしまう事もしばしばあった。

画面はピーキーなTintの色の洪水とスーパースローと香港映画の様なSound effectの多用で終始五月蝿いが、退屈させない為のサービス精神は堪能した。
でも昔インドで食べたカリーの池に浮かぶ恨めしそうな目のフィッシュカリーの様に少々胸焼けがする。

かつてボンベイと呼ばれた都市がムンバイと改名したように、テルグ語圏の南、かつてマドラスと呼ばれた都市がチェンナイ(Thaiか!)と呼ばれる様になったのは今頃初めて知った。
この様にイギリス支配からの脱却に動いているはずなのに、少なくともインドエンタメ界は、よりWesternizeされている様だ。
時の流れとは斯もノスタルジックだ。

やたら頭頂部が強調されるBrahmanandamが、Singhaと連呼するのでSingha beerが飲みたくなった。

ところでNTR.jrには日本のエロ動画界の隠語でネトラレだという事は、絶対知られてはならない。
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