ベビーパウダー山崎

ヴィクとフロ、熊に会うのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ヴィクとフロ、熊に会う(2013年製作の映画)
3.0
出所したレズビアンの女性と逃げてきた女性が田舎で身を隠しながら共に暮らしていて…。ドラマが揺れながらあまりにも暴力的な結末。木に縛りつけてのバットでの強打、終盤の復讐は引き込まれた。夢幻なのか物語の登場人物が集まってくるラストは映画的。ベタだが日常をだらっと映して終わるよりよっぽど良い、チャレンジするのは大事。追いかけてきた女性の容赦ないキャラクターが最高。中心の二人より魅力的に見えた。静かな世界にドコドコと音楽が聞こえてきて人もキャメラも動き暴力が口を開く感じは黒沢清ぽかった。少年のくだりはあざとく、贖罪や魂の解放にはピンとこなかったが、性格の悪そうな「映画」を撮っていそうだし他のドゥニ・コテ作品にも字幕をつけて誰か公開して。