事故の後遺症で年をとらなくなってしまった女性の苦悩と、その女性を愛していた男性の苦悩を描いたおはなし。
誰もがうらやむ老化しない身体を手に入れるというは、純粋にあこがれる。
この手の不老不死物語にありがちな、親しい人がどんどん老いていってしまう苦悩や、周囲から気づかれないように隠れて生活するという物語だけでなく、過去に愛した男が再び目の前に現れたことの葛藤を描いているのがよかった。
よかった・・・
よかったんだけど・・・
ハリソン・フォード演じるその男が、主人公の彼氏の父親ってところで気持ちの整理がつかないでいる。。。。
男からしてみれば、人生で最愛の女性であった主人公が突如行方をくらまし別の女性と結婚をする。それでも彼女への情熱は残っていた。そんなことも忘れた頃再び主人公が目の前に現れる。しかも自分の息子の彼女として・・・
忘れられなかった恋心を押し殺して、息子に愛情を確認するところがこの物語のいいところだとは思うんだけど・・・アデラインってタイトルなのにその男性の苦悩のほうが強くない？って思うとラストも素直に物語を祝福できなかったし、そもそも演出がびみょ～にあいまいで弱かったような・・・。
男が彼氏の身近な人間じゃなければこんなにもやもやしなかったかもしれないし・・・
むしろ、その男性が主役の物語だったほうがもっと純粋な愛情を描けたのでは・・・とも思ってしまう。なんかおしいと思ってしまった・・・。
