100年以上生き70年以上も29歳の容姿から変わらない女性・アデラインを描いた美しい作品
大好きな作品
設定もやけど、演出と構成に惹かれる
作品の至る所で彼女の生きてきた人生の長さや
彼女が懐かしい思い出に浸るシーンがあって、
その1つ1つにとっても感情移入させられた
容姿が変わらないこと以外は
ファンタジーな設定はなく、
でもこの1つの設定をここまで活かしたからこそ
こんなにも素晴らしいんやって感銘を受けた
70年以上容姿とともに変わらなかった
彼女の生き方にはそれまでの辛くて怖い
経験があったのだから共感させられる
だからこそ「私もう逃げないわ」と
決心できた彼女自身とそう思わさせたエリスと
2人を出会わせた運命に感動した
エリスの父であるウィリアムと出会うところからは
さらにこの物語に惹きつけられて、
時の流れ、変えられないもの、
運命の悲しさや寂しさを感じさせられた
アデラインを観ていると、
自分が変わらないこと以上に
自分より後に産まれた人が老いていったり、
街並みが変わったり、自分以外の全てのものが
変化していくことこそ辛いなぁって感じる